Windowsはフォーマットを完了できませんでした

Maxtor の 7B250R0 を買ってきた.

WindowxXP + ViPower の USB-to-IDE 変換ケーブルの環境でフォーマットしてみた.フォーマットは時間がかかる.2時間ほど待ってプログレスバーが100%になった.

Windowsはフォーマットを完了できませんでした

まあ素敵.

なんじゃその謎のエラーダイアログは.何がどうだめかちゃんと書け.次にどうすればよいかわからんだろ.って,サポートコストをベンダやら販売店に転嫁してモラルハザードを起こしている会社に期待するだけ無駄か.つくづく不毛な OS だ.と書くのすら不毛だと思うとつくづくしょんぼりする.

試行錯誤してみる

まずは ViPower を疑ってみる.が,残念ながら接続したマシンの筐体はキューブ型なのでIDEドライブを増設する余地が無い.奥さんの PC (Windows2000) に繋いでフォーマットしてみる.こちらは IDE で接続してみる.やっぱり同じ症状.ディスクの初期不良を疑ってみる.両方とも 250GB の HDD が元気につながって動いているので,xxGB の壁とかいう妙な問題に引っかかっているとも思えないし.

が,販売店でチェックしたもらってみたところ異常なし.うげ.交換のオファーを受けたが頑張ってみることにする.ディスク自体に障害が無いということがわかっただけでも問題の切り分けは(少なくとも精神的に)楽になるし.

クラスタサイズ?

上記の不毛なエラーメッセージでぐぐってみる.他にも困っている人がいる,ということがわかっただけであまり有益な情報は無い.ただ,クラスタサイズを 16K に変更するとうまくいった,という情報を見つける.え? OS (もしくは OS 付属のツール)のバグ以外にそれでうまくいく理由がわからないが,まあ Windows だし.ためしてみよう.

…やっぱだめかい.

MaxBlast

Maxtor のサイトで関連情報が無いか見てみる.御多分に漏れず,日本語のサイトにはろくな情報が無い.海外サイトのページをみてみる.フォーマット中のディスクに対して OS が情報取得に行くと失敗することがある,というようなことが書いてある.まあ要するに virus scan とかエクスプローラとか止めてフォーマットをしろ,ということらしい.

CD 焼きじゃあるまいに,そんなことで HDD のフォーマットが失敗するとは考えにくいのですが.また,もし仮にそういうことがあるとして,OS が排他制御しないというのも眉唾なんだけど…まあ Windowsだし.で,MaxBlast という Maxtor 提供のツールを使ってフォーマットしろ,とある.まあやってみるか.数秒で「正常終了した」とでてきた.数秒?

…半信半疑ながらエクスプローラでアクセスしてみる.やっぱだめじゃん.いいかげんなこと書くな.いいかげんなメッセージ出すな.> Maxtor

結局…

ここまで至って,「まあ Windowsだし」で思考停止してしまったのが敗因ではないかと反省する.障害切り分けの基本は,一番怪しい構成要素から順に除いてみることなのに.

というわけで,こんどは本気で Windows を疑ってみるKnoppix 4.0.2 で CD ブートして,その中に入っている QTParted で NTFS フォーマット(実体は mkntfs)を試みる.こちらも10数秒で終了.MaxBlast と同じ不信感が頭をよぎる.GUI で該当パーティションにアクセス…できない.嫌になるが,一応 Shell 経由で見てみる.あれ?アクセス権が root のみになっているだけか.su したら正常にアクセスできてしまった.

CD-ROM を抜いて,WindowsXP を立ち上げてみる.問題のドライブは…正常にアクセスできた.激しく脱力.

結論

  1. HDD のフォーマットが,「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」エラーにより失敗する場合,Knoppix から NTFS フォーマットするだけでうまくいく場合もある.手元に一枚 Knoppix
  2. Windows に OS の常識を期待するな.ちゃんと本気で疑え.
  3. Maxtor の HDD はもう買わない.たぶん.
  4. Microsoft の OS はもう二度と使わない.と言いたい….

門が赤い大学の建物の話

もう一年くらい前の話になるだろうか,地下鉄の本郷三丁目駅の近くにある,某門が赤い大学にお仕事で行ってきた.確かに観光客が写真を撮りたくなるような門だ.校舎もなかなか風情がある.

私が用があったところも,とても風情がある建物だった.関東大震災後に再建された建物らしく,やたらと頑丈に作ってあるらしい.天井も高い.ケーブルを這わすために工事をするのも一苦労なのだそうだ.情報系の研究室にとってはかなり致命的かもしれないけど,当然ながらこの建物を設計した建築家の不見識を問うわけにはいかない.彼らにとって見れば,それこそ「100年後の未来」なのだし.というわけで,風格のある建物の中をケーブルがうぞうぞと天井近くを張っているのはご愛嬌.まあここらへんの組み合わせの妙ってのもあるし.

…というようなことを思いながらてくてくと建物の中を歩いていたのだけど,なんだか…安っぽい.いや,ケーブルが見苦しいとかそういう話ではなく,廊下の床とか全体的に.改築部分とか内装とかが完全に建物本体とちぐはぐになってしまっている.いわく言いがたいが,ボロッとしたツギハギ間が漂うような.日本一税金を使う大学なんだから,金が無いわけではないだろうに.

FOMA M1000 を使ってみる

携帯電話?PDA

FOMA M1000 をとりあえず使ってみることになった.日本ではじめてまともに「情報」を扱うことができる仕様を持つ携帯電話が出てきたと思う.ほんとうにまともに扱えるかどうかは使ってみないとわからないし個人の主観に依るところも大きいけど,とりあえず仕様上は.

とりあえずいじってみての感想.

  • 電話として使える.あたりまえだが.
    • 耳にあてて,案外それほど違和感なく通話できる.タッチパネルでのダイアルもそんなに使い勝手は悪くないと思う.
    • 電波の感度は良くないという噂もあるが,とりあえず私の行動範囲ではふつーの FOMA 機とそんなに感覚としては変わらないように思える.
  • 細かい使い勝手はやっぱりアメリカン.
    • 各種音量調整について,どこをどう調整したらどうなるのかさっぱりわからん.
    • 妙にストロークが大きい十字カーソルの,びみょーなふにょふにょ感.ここらへんのかっちり感にこだわる人はやっぱり国産の携帯をつかいましょう.
    • クレードルに載せれば一発で PC と同期がとれるのは (Pilot1000/5000以降の PDA ではあたりまえだが) すばらしい.クレードルあめりかんなデザインで無駄にかさばるのは目をつぶろう.
    • が,なぜか USB 経由で同期する場合はクレードルに載せたあと,本体のソフトカバーを剥して USB ケーブルを差す必要がある.さすがあめりかん…って,Jeff Hawkins (上記の Pilot1000/5000, というより Palm の産みの親と言ったほうが通りが良いかも) も同じアメリカ人なのに.なんだこの差は,なんて愚痴はともかく,実際に使いこむには Bluetooth が必須かな.
  • 入力系統はびみょー.良いところと悪いところが極端.
    • ソフトウェアキーボードの起動は,ありえないほどのもっさり感.
    • いったん起動してしまえば,英語は qwerty 配列モードでかなりの速度で入力が可能.
    • 日本語は手書き入力がかなり使える.認識率も悪くないし,難しい漢字はひらがなで書いておけば変換してくれる.qwerty との切り替えがやっぱりもっさりなのでうっとうしいが.
    • qwerty ローマ字は使ってみたが,速度はともかく目がつかれてしまい,ちょっとでも長い文の入力はつらく感じたのでやめ.
    • ツータップ入力も速度的に悪くないが,画面遷移が多くて目に負担がかかる気がする.
    • マルチタップ?開発者のジョークでしょ?こういう遊びごころって好きだなぁ,と言ってみる.:p

その他,M1000まとめサイト - アットウィキにもいろいろな人の感想があるのでご参考に.また,この機種は Motorola A1000 のローカライズ版なので A1000 のレビュー (たとえばhttp://www.mobile-phones-uk.org.uk/motorola-a1000.htmとか) もある程度は参考になる.

情報収集…してみようと思ったけれど

とりあえずは,公式サイト?のhttp://www.mopera.net/b-foma/PC/を見てみる.残念ながら執筆時点 (18 Jul 05) ではあまり内容がない.まあ,なんとなくこれからいろいろと情報が充実してきそうなかんじではあるので今後に期待しよう.

また,上記のM1000まとめサイト - アットウィキあたりにもいろいろ情報が出てきつつある.が,とにかくまだ情報が足りない.まあ,それなりに「まにあ心」をくすぐる機種なのは確かなので,開発情報とかそのうちに出揃ってくるでしょう.もうちょっとサーベイを重ねてみよう.

reStructured Text に関していくつか

reStructured Text で日本語を使ってみる

rest2html への入力を utf8 にしてやれば,ほとんど通る.ただ,やっぱりちょっと面倒.というわけで,tips をいくつか.

入力エンコーディングの指定
"-iiso2022-jp" とか "-ieuc-jp" とか.
出力エンコーディングの指定
"-o<以下同様>"
htmlタグのlang要素を "ja" に
"-lja".ただし,/languages/ja.py を作っておく.とりあえず en.py をそのままコピーしても問題ない.直したければ気のむくままに直す.

スタイルシートの埋め込み

そのままだと "default.css" へのリンクが張られる.それはそれでいいけど,ちょろっとどこかに出すレポートを作るときに,いちいち CSS ファイルを同梱するのもいただけない.

"--embed-stylesheet" でスタイルシートが埋め込まれる.埋め込むスタイルシートは "--stylesheet-path=" で指定する.

ただし,単にそのまま埋め込むとブラウザに「正しい XML でない」(正確には well-formed な XML ではない) と怒られてしまうことがある.ちょっといんちきだが,"--no-xml-declaration" とか書いておけばごまかすことができる.

ただ,Use with caution.とヘルプには書いてあるので十分に気をつけよう(なにに?).

ヘルプを見る

いちおう書いておこう."rst2html -h".

TeX の出力

rst2latex で LaTeX のソースが出てくるんだけど,ちょっといまいち.日本語の通り方もあまり良くない気がする.どうするべきか,今後の課題.

まぐまぐ(ミニまぐ)からの迷惑メイル (その2)

まぐまぐから返事が来た

まぐまぐから返事が来た.送信日時が 2004/5/16 0:29 という時間.遅くまでお疲れ様です.というかそういう勤務体系なんだろうか.

回答によると,別に踏み台にされたわけではなく,件の迷惑メイルは,正しい「まぐまぐからの自動応答メイル」らしい.誰かがいたずらで,もしくはウィルスにより From を私のメイルアドレスに詐称したメイルを自動応答用のアドレスに送ったのだろうとのこと.

ちょっとまて

それは想像できなかった,というかお願いですから「自動応答メイル」で spam を撒かないでください.

登録解除:

xxxxxxxx.yyy@d.mini.mag2.comへメールを送信してください。

なんてあたり,valid なメイルアドレスを収集するための性質の悪い spam にしか見えないのだけど.

とりあえずは侵入でも踏み台でもなかったけれど…

今回の教訓:

  1. まぐまぐの自動応答メイルシステムはspamの配信に有効です.フィルタ?
  2. まぐまぐから来た謎のメイルに迂闊に返信することは危険です.ほっときましょう.
  3. まぐまぐのシステムや運用にはいろいろ疑問がありますが,少なくとも abuse 担当の方は遅くまで(遅くから?)頑張って,丁寧に回答を書いてくれています.M原さんありがとうございました.もっと abuse 担当の方が楽になるシステムになるといいですね.

まぐまぐ(ミニまぐ)からの迷惑メイル

この件については,id:tera-p:20050516 に続報があります.

踏み台?侵入?

こんな迷惑メイルがきた.

Subject: マガジン連絡先
From: query@mini.mag2.com

ミニまぐです。

    • -

id:xxxxxxxx
タイトル:この愛が 永遠の愛ではなかったとしても

    • -

の連絡先です。

登録解除:
xxxxxxxx.yyy@d.mini.mag2.comへメールを送信してください。

発行者連絡先:
yuki-ls@xxne.jp

ミニまぐ連絡先:
http://mini.mag2.com/faq/

[ミニまぐ] http://mini.mag2.com/

ヘッダを確認したところ,まぐまぐの feeder2.mag2.com というサーバが踏み台になっていた.さらに,もし feeder2.mag2.com が正しい Received ヘッダを付けているとすると,backno.mini.mag2.com というホストがなんらかの侵入を受けているようにも見える.さすがにそれはないと信じたいが,だとすると feeder2 が正しくヘッダをつけてないことになるわけで,どちらにしても困り者.

さらに困ったことに,http://mini.mag2.com/pc/info/index.html#d_meiwaku3 には,

現在、ミニまぐからのメールを装った迷惑メールがEZwebアドレスに送信されている模様です。

この迷惑メールはミニまぐの名を騙った悪質な迷惑メールでミニまぐから送信されたメールではございません。

電子メールの特質上、送信者の偽装が容易である事、またドメイン指定受信をくぐり抜けるために迷惑メール送信業者がミニまぐのドメイン名に偽装して送信してると考えられます。

なんて書いてあるけど,今回の件から判断すると,どう考えてもまぐまぐ経由で送信されているんだけどなあ.それとも「まぐまぐ」であって「ミニまぐ」ではないから嘘ではないってこと?すばらしい.

まぐまぐに読者登録をしている人は,個人情報関係についてちょっと留意したほうがいいかも.まだはっきりわからんけど.

まぐまぐの対応に期待…?

いちおう abuse@mag2.com には警告メイルを送ってみた(なんて親切なんだ)けど,どう対処してくれるでしょう.まぐまぐって「びみょー」な印象がある(今回の件で,より「びみょー」度が高くなった)ので,あまり期待はしてないけど.ちゃんと対応してくれたら拍手.

とりあえず,なんらかの対応があるまで,自分はまぐまぐに登録するのはやめておこう.

[Unix] dovecot がおかしくなったら

dovecot がおかしい

IMAP サーバに dovecot を使っている.

しばらく幸せに使っていたのだが,ちょっと前から時々 INBOX の select に失敗するようになってしまった.失敗したり成功したり再現の条件がわからないので始末が悪い.Thunderbird で読めなくても Wanderlust なら読めたり,その逆だったり.両方とも読めなくなったり.

原因

MUA を立ち上げなおせば読めたりしたので深く追求していなかったのだが,最近いい塩梅に締切がいろいろ迫ってきたので現実逃避がてらに調べてみた.どうやら,おかしくなるときは syslog (mail.err) に以下のログを吐いているようだ.

Apr 28 hh:mm:ss HOSTNAME imap(xx): file imap-bodystructure.c: line 278 (part_parse_headers): assertion failed: (part->physical_pos >= input->v_offset - start_offset)
Apr 28 hh:mm:ss HOSTNAME dovecot: child 24731 (imap) killed with signal 6

エラーメッセージでぐぐってみると,どうやら index が壊れているとそうなるらしい.

対処

index が壊れるというのも困ったものだが,幸い dovecot はここらへんの補助ファイル群は「消しておけば勝手に再生成する」という後腐れのない特長を持っている.というわけで,~/Maildir/.INBOX/.imap.index.* を rm して MUA を起動して解決.

本質的には index を壊すバグを除く必要があるが,とりあえずもう一度困ることがあったら考えよう.