思い起こせば

実質上最後のアルバムとなる(と言ってしまう)daybreakが1997年のリリースなので,もう7年近く前になる.そりゃ懐かしいはずだ.とすると,最初のアルバムBelieve Inはその10年前の1987年リリースなので…17年前!? そのころ生まれた子供は高校生….

思えば,谷村有美を初めて知ったのは大学の学祭.あまり学祭のコンサートには興味がなかったのだが,近くで人の流れに流されているうちにステージの近くで身動きがとれなくなってしまい,「なんかみんな必死だな.誰が来るんだ?」と思っていたら「みなさん押しあわないで下さい,谷村有美は逃げません」とスタッフの謎のアナウンスのあと,現れたのが谷村有美.記憶が定かではないが,「6月の雨」と「朝は朝,嘘は嘘」を歌っていた気がする.

けっこういいな,と思ったので最後まで聴きたかったが,残念ながら家庭教師のバイトが入っていたため人を掻き分けながら出てきてしまった.なぜか「どんなときも。」の大ヒットで絶頂だった槇原敬之がゲストで来てたりもしてたので,かなりもったいない気がした.そういえば「どんなときも。」を槇原敬之が歌っているのを背中で聴きながら帰ったっけ.

そんな話を高校時代の友人にしたら「友達」のシングルをくれたり(そういえばなんでくれたんだろう),別の友人は「Hear」(1989) と「愛は元気です。」(1990) をダビングしてくれたり,そんな環境に恵まれているうちにすっかりはまってしまいました.ポップスのCDなんて買ったことなかった(今もほとんど買わない)のだけど,ベストアルバムの「With」(1991) を買ってしまったり.そのあと,(現時点で)最後のアルバムとなる「My pleasure」(2001) まで手元にあるのはすべて初回限定版.そんな買い方は他のアーティストではしたことない.

ただ,My pleasureが期待はずれ(おそらくプロデューサが何か勘違いしている)だったこともあり,ここしばらく数年間はほとんど谷村有美を聴くことはなかった.