ユーザビリティ

使いやすさ

世の中,使いにくいものが多すぎる.と,思いませんか.

特に社内システム.EDI部門(よく情報システム部とか言われる)が音頭を取って,「業務効率化のため」とか言って使用を強制する類のシステムの,なんと使いにくいこと.

まあ,EDI部門の人にもちょびっと同情する.やれこういう機能を作れ,さっさと作れ,すぐ作れといわれて,「機能を提供する」ことが目的化してしまっている場合が多いのではないだろうか.ここに,目的を十分に整理して機能を精査して絞り込むとか統一するとかいう観点が入り込む余地はほとんどないのだろう.

そして,そのうちにそういうことを考えるのをやめてしまう.

こうして,「情報処理」に最も向かない人たちがEDI部門に増えていくのだろう.情報処理って,人間が使いやすいように,問題領域の分析と整理をすることが基本だから.

ユーザビリティエンジニアリング

もちろん,そうでない人もたくさんいるのだと思う.ただ,「使いやすい」ということを追求するのは,一人が片手間でやれることではない.開発に携わる人が多くなればなるほど,個人の努力は焼け石に水になっていく.ビービット(beBit)|ユーザ視点からの価値創出を追求するエクスペリエンス・デザイン・パートナーあたりに頼める(こういうコンサルってもっと一般的になってもいいと思う)予算があるのならそうすればいいのだろうけど.

日本のこの業界でも,isbn:4501532009あるようなことが,一般常識として共有されるようになる日が…くればいいなぁ.